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↓↓駆動部↓↓ |
キャビネット(木箱)の中はご覧のように駆動部がコンパクトに収められています。そこからハンドルがつながっているのが分かります。想像以上にシンプルな仕組みに驚きました。 | 駆動部分のフタを取ったところです。ここにギアの部分(右の画像)がはまっていました。シンプルだけどしっかりしと丈夫にできた造りです。 | 回転の中心となるギアです。回転を安定させるために大きなギアにしてあるのでしょう。 |
レコードの原理 | |||||||
■レコードは広義には<記録>の意味ですが、一般的には<機械的に録音された円盤>として理解されています。そして、蓄音機(器)は元来、音を記録し再生する装置です。音の記録は、音波、つまり音による空気の振動を振動板で増幅して針に伝え、円盤などに溝を掘って行われます。この溝には振動が刻まれているわけです。一方、音の再生はこの逆をたどります。つまり、音の溝に記録された変化(機械的振動)を針がトレースして取りだし、それが動き(振動)となって振動板に伝えられ音波(空気振動)として空気中に放射されるのです。 ■ちょっとむずかしく聞こえるかもしれないけれど、簡単な仕組みは「糸電話」を想像してみるとわかりやすい。紙コップに口をつけて話すと、コップの底が振動してそれが糸に伝わるわけで、これが音の記録の部分です。音の再生は逆になります。つまり、糸に振動として伝わった音はもう片方の紙コップの底に伝わって振動を起こし、その振動が、音波として耳へと届くわけです。 |
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蓄音機の発明 | |||||||
■蓄音機は音を蓄える、つまり、録音する機械という意味ですが、発明当初の蓄音機は音の記録と再生の両方を行いました。しかし、大量生産された蓄音機はもっぱら音の再生だけを行うレコードプレーヤーだったのです。 | |||||||
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SPレコードとそれ以後 | |||||||
■蓄音機で再生されるレコードの主流はSPレコード(Standard Playing Record)、または78回転レコードでした。一分間に78回まわります。直径は25センチと30センチの2種類で、それぞれ約3.5分、4.5分の演奏時間でした。材質はシェラックと呼ばれるもので独特のスクラッチ・ノイズがありました。レコード針には鋼鉄製のものまたは竹のものが使用され、一枚のレコードを聴くごとに交換していました。ゼンマイ式の蓄音機では持続時間が短いため、片面ごとにゼンマイを巻きなおさなければなりません。SPレコードは1963年(昭和38年)以後は製造されなくなりました。 ■第2次世界大戦後、45回転レコードが出てきました。直径はほとんどが17センチです。これは片面に一曲録音だったのでシングル盤と呼ばれたり、中心の穴が大きかったのでドーナッツ盤とも呼ばれました。この穴が大きかったのは、ジュークボックス用に規格されたためだという話を聞いたことがあります。材質もビニルにかわりました。 ■LPレコードの時代になると、ターンテーブルの動力も手回し式ゼンマイから電動モーターに代わり、真空管による増幅器とスピーカーによって音の拡大が可能になりました。いわゆる電蓄(電気蓄音機)に代わっていったのです。針先もダイヤモンド製となり、ステレオ録音が主流となりました。ステレオははじめ2チャンネル、つまり2個のスピーカーから別々の音を出す方式でしたが、1969年に4チャンネルが開発されました。 |
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